【正文】 魯迅はそれを知。一番よく行ったのは青雲(yún)閣で、お茶を飲むとき、お菓子も一緒に食べることが好きで、飲みながらお菓子を食べ、いつも友たちを誘って行き、夜に帰ってくるのだった。魯迅も北京にいるとき、よくお茶店の客だった。 魯迅は茶の里に生まれ、お茶を飲むことが彼 の一生の嗜好であったから、その文章にはお茶について多く觸れられている。茶文化の発展史は日中交流の歴史で、日本茶文化の発展は中國大陸茶文化の発展によって、発展してきたといっても過言でもない。 13 茶道は形式から見ると、中國の宋代形式が殘っている、発展の過程から見ると、ずっと中國とかか わっている、精神から見ると、儒、道、禪といろいろな所が共通している。 時間の移り変わりとともに、日本の茶文化がますます成熟して來た。鎌倉時代後期、宋からこの「闘茶」が伝えてくる、單北朝時代の武家や公家などの上流階級の間でたいへん流行する。 鎌倉時代には、栄西によって、抹茶法が伝えられてから、茶は日本で急ピッチで広がって行く。奈良時代に遣唐使や留學僧らが日本へ持ち帰って、発展できた。 茶は中國で生まれ、中國で始めて飲用された。茶道中の「本來無一物」、「無一物中無盡蔵」、「無?！埂ⅰ笩o為」のごときの哲學思想、不均斉、簡素、枯高の美學思想、それに、平等、互敬の道徳観念、及び茶事の主體主客の獨座観念の自省精神は、東方文化の獨特なところを代表したばかりではなく、今日の世界における相當?shù)膜势毡樾预颏猡膜长趣庹Jめなれけばならない。また、道教の養(yǎng)成の道と融合しさらに発展した。仏教における禪が茶文化の発展に大きく寄與した。また逆に禪を極められないものは、茶は極めることが出來ないということにもなりうる、とまで言われている。茶道には「茶禪一味」という言葉があ り、茶と禪はその行ずるところの姿や働きは違うが、その體は別のものではなく、両者の本體から見た場合、二にして二ならざるもの、すなわち一味である、と言う意味で、茶と禪は別々で存在はするものの、茶は禪なしにして成り立たず、禪も茶なしには成り立たなかったのである。 禪の東洋思想に対する特別な貢獻は、浮き世の些事に心の世界のことと同じ重要性をみとめたことだ。 12 珠光、紹 鴎、利休という一群の人々による成立された「侘茶」は禪を禪院から在家の露地草庵に、禪僧から居士としての茶人に脫化して、そこで禪院や禪僧にはできなかった庶民的禪文化を創(chuàng)造したものである。宗教は茶道における第一義的な主體的要素といえるのである。 茶事を行なう茶室には入り、味わうのは茶のおいしさのみならず、庭園の枯山水、茶室の飾り、茶花の生け方、道具の選び、招く人の作法及び茶事を通って現(xiàn)われる招く人の心など茶事に係わる各方面には強調(diào)する究極の自然調(diào)和がもっと重用である。栄西までは、茶と禪宗の関係は禪が主として、茶が補助とするとい える。この栄西にはもうひとつの著作『興禪護國論』がある。日本に伝わった仏教である大乗仏教では、禪は実踐徳目である六波羅蜜の第亓に位置され、禪定によって得た智慧で利他の行をすることとされた。禪は、瞑想して心身を統(tǒng)一し、無我無心の境地に到達するための仏道修行法である。禪は古代インドにおいては一般的な宗教的修行の方法であった。だから、日本の茶文化は始めから仏教と切ってもきれない縁 を結(jié)んだといえる。かれらは茶の種や茶器を持ち帰り、睡魔を取り除く薬として広まった。 仏教（禪）と茶道 日本の茶文化は中國から請來された。儒教の個人の幸福と社會の幸福の調(diào)和 、あるいは、個人と社會の共生をはかる理想社會の実現(xiàn)をはかる。 茶道はただお茶を飲むのではなく、點前を通じ規(guī)律正しさ、人との接し方、手の運びや身體全體の動作など、儒教で言うところの亓つの徳（仁?義?禮?智?信）にかなった行動を教え導くものなのである。「我執(zhí)を戒め、我が心を師とすることなく、我が心の師となれ」と教えた。 茶道を改革した珠光は，仏 法のほかに，儒教をも加味していた。飲茶の中で自己を調(diào)べて、自己反省して、自分と世界を客観的に認識する。儒家の思想は世界をえこひいきしなく取り扱う態(tài)度を要求して、これはちょうど茶の本性である。資料によって武士道や茶道が儒教の大きな影響を受けていた。江戸幕府は朱子學を官學と定め、各藩でも藩校が作られ、朱子學は盛んになった。やがて、室町時代の末期には、儒教は禪宗から獨立しはじめていった。これは、日本に入ってきた仏教は、すでに中國において、儒學や老荘思想、道教の影響をうけていたからである。道家思想は茶道の審美的理想の基礎(chǔ)を築き、禪はそれを?qū)g際的なものとしたのである。そして、茶道の底流は「禪」であり、その奧には道教（老荘思想）があるとのことである。 岡倉天心によると（『茶の本』から）、「それは本質(zhì)的に不完全なものの崇拝であり、われわれが知っている人生というこの不可能なものの中に、何か可能なものをなし遂げようとする繊細な企てである。すると、一歩を歩く、というだけで、楽しくて楽しくてたまらなくなる。しかし、茶道ではこの「息をすること」すら一度、思いっきり意識して、自分でコントロールしてみよう、という試みをされる。しかし、それは、すべて、大自由を手に入れるための近道なのである。茶室と言う場所は、そのような無駄なものをすべて捨てて、本當に素の自分に戻るところである。日常生活の中では、いろいろなものに惑わされたり、他のものに合わせて、自分を曲げていることがある。茶道の理想はそれと同じである。それは、全體 は常に部分を支配できるからである。虛、つまり何もない空間のみで”運動”が可能になる。水差しの存在価値は、水を入れることのできる空間にあるのであって、水注しのデザインや材料にあるわけではない。 老子は虛の內(nèi)にのみ本質(zhì)的なものが存在すると主張した。 生の術(shù)は周囲の環(huán)境をいつも再調(diào)整しつづけるところに生まれる?，F(xiàn)在は移動しつつある無限であり、相対性の主権領(lǐng)域である。それは道家思想が現(xiàn)在を、つまり我々自身を?qū)澫螭摔筏皮い毪椁扦ⅳ?。これは茶道の協(xié)調(diào)、つまり「和」と言う精神と一致している。 道教と茶道 お茶を始めに飲みだしたのは道家であるという話の真?zhèn)韦悉趣猡?、道教のなかには、茶道に実現(xiàn)した人生と蕓術(shù)にかかわる思想がある。 「わび、さび」は茶道の理念をあらわす言葉である。 「寂」は普通ということ。 「敬」は 同士が尊敬し合うこと?！负汀埂妇础工现骺拖嗷イ涡牡盲扦ⅳ辍ⅰ盖濉埂讣拧工喜柰イ洳枋窑碎v連する心得である。 「和敬清寂」お茶の精神をあらわす禪語である。 ６ .儒教、道教、仏教と茶道 茶道思想は儒學、道教、仏教など諸家精華を融合する。 つまり、茶道文化は中日両國の相互補完により創(chuàng)建されたものだ。その時期に、日本茶道はその成熟期を迎えてきた。中國の茶道の栄えの影響によって、その上に、日本蕓道成立の影響を受けて、日本茶道の草創(chuàng)期を完成した。喫茶はただ天皇、貴族、高級僧侶などの上層社會が唐風先進文化を模倣した風雅的なこ とにすぎない。しかし、下克上に通じる改革の志こそが利休の壽命をおびやかし、自らの死によって利休は「茶道」を完成させたのだ。 後に家康に紹介する際に利休を「天下の名人」と評した秀吉の言葉は、「內(nèi)々の儀は宗易 (利休 )、公事の儀は宰相 (豊臣秀長 )存じ候」とい う言葉を考え合わせると、「天下一の茶人」というよりももっと広く人間性として「天下一の傑物」という響きがあった。生涯を通じわび茶を改革し、茶道を天下のものとしたのみならず、その卓越した美意識は茶道を越えて後世の美術(shù)に影響を與え、日本の陶蕓や工蕓の発達に大きく貢獻した。 このようにして、茶の湯は場所や道具よりも精神性が重視されるようになり、賣なる遊興や儀式、作法でしかなかった茶の湯が、わびという精神を持った「道」に昇華し、「茶道」と呼ばれるようになた。 その後、武野紹鷗がわび茶を完成させることになる。また、象牙や銀製でできた唐物の茶杒を竹の茶杒に替えたり、臺子を真漆から木地の竹製に改めたりして、わびの精神を推し進めた。茶室を四畳半に限ることで、必然的に裝飾を制限するとともに、茶事というものを「限られた尐人數(shù)の出席者 8 が心を通じ合う場」に変えた。 能阿彌が十八畳の書院座敷を用いたのに対し、珠光は四畳半の茶室を考案した 。後に『山上宗二記』に「藁屋に名馬を繋ぎたるがよし」とあらわされるとおり、わびたるものと名品との対比の中に思いがけない美を見出すところに珠光のわび茶の神髄がみられる。さらに珠光は儒教も加味し、ここに初めて茶の湯の中に精神性が盛り込まれ、儀式や作法を重んじる道具茶から、茶を?qū)Wび行なう者の心を重視する「道」としてのわび茶 が始まったのである。その後奈良から上洛し商人として財をなし、大徳寺の一休宗純に參禪して、茶禪一味の境地に至る。 茶道は 書 院茶に発展するまで中國の影響を受け続けてくるが、そのあと日本の伝統(tǒng)文化と取り込んで、民族化していった。能阿彌は越前朝倉家の家臣、中尾真能 (さねよし )という武家で、柄杒の扱いに弓の操方を取り入れるなど武家の禮法を參酌したり、能の仕舞の足取りを道具を運ぶ際の歩行に取り入れて、書院茶の作法を完成させた。書院茶の初期には點茶する場所と喫茶する場所が別である「點て出し」の作法だったものが、「臺子飾り」の考案により、後に茶室での點前につながってゆくのである。 足利義満のコレクションを選別し「東山御物」を制定した能阿彌は、足利義教、義政の 同朊衆(zhòng)を務(wù)めた。 唐物と書院茶 室町時代