【導讀】日本の國土は,地球上の陸地のわずか400分の一にすぎない。狹い國土になんと世界の火山の10分の1が集まっている。日本の風土を考え。るうえで,これらの火山の存在を無視することはできない。例えば,九州の鹿児島市では,櫻島という火山が噴。き上げる火山灰のために,市民の生活や農作物がしばしば被害を受ける。熔巖が流れ出し,島の住民が一時本州に避難するという騒ぎがあっ。しかし,困ることがある一方で,逆にありがたいこともある。恵みである溫泉が日本のいたる所に湧き出ていることである。けがを治す働きがある。治』は昔の人にとって數少ない娯楽の一つでもあった。風呂好きという性格を作ったと言っても過言ではないだろう。泉の熱を使って,野菜を育てたり,魚を飼ったりすることもできる。最近は,溫泉の熱を利用した地熱発電の研究も行われている。のが、最初の印象だった。しかし、意味のよく分からない広