【導(dǎo)讀】となく書(shū)きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。いでや、この世に生れては、願(yuàn)はしかるべき事こそ多かンめれ。御門の御位は、いともかしこし。竹の園生の、末葉まで人間の種ならぬぞ、やんごとな。一の人の御有様はさらなり、たゞ人も、舎人など賜はるきはは、ゆゝしと見(jiàn)ゆ。それより下つかたは、ほどにつけつゝ、時(shí)にあひ、したり顔なるも、みづからはいみじと思ふらめど、いとくちをし。法師ばかりうらやましからぬものはあらじ?!溉摔摔夏兢味摔韦浃Δ怂激悉氅fよ」と清少。ふるの世捨人は、なかなかあらまほしきかたもありなん。聞きにくからず、愛(ài)敬ありて、言葉多からぬこそ、飽かず向はまほしけれ。意なきわざなれ。また、有職に公事の方、人の。鏡ならんこそいみじかるべけれ。ましうするものから、下戸ならぬこそ、男はよけれ。てはいみじくこそと覚えしか。徳大寺にも、いかなる故か侍りけん。